チワワというと、小さくて可愛くて、甘えん坊なイメージが強いかもしれません。
でも一緒に暮らしていると、ふとした瞬間に「この子、ちゃんとわかっているんだな」と感じることがあります。
我が家のチワワも、まさにそんな子です。
特別にしつけらしいしつけをたくさんしてきたわけではありません。
それでも、気がつけば「待て」ができる子になっていました。
一般的に「待て」のしつけというと、ご飯をあげる前にするイメージがありますよね。
フードを目の前に置いて、「待て」と声をかけて、ちゃんと待てたら「よし」と言って食べさせる。
そうやって、待つことを覚えてもらう方法はよく聞きます。
でも我が家では、ご飯の前に「待て」をさせたことがありません。
早く食べたいのに、目の前にご飯がある。
それなのに食べられず、よだれを垂らしながらじっと待っている姿を想像すると、なんだか可哀そうに思えてしまって。
人間だって、目の前にご飯を出されて「まだダメ」と言われたらつらいですよね。
だから我が家では、ご飯の時の「待て」はしませんでした。
もちろん、「待て」のしつけが必要ないと思っているわけではありません。
「待て」は、日常の中でとても大事なしつけだと思います。
興奮している時に落ち着かせたり、危ない場所へ行こうとした時に止まってもらったり、何かを口にしようとした時に防いだり。
犬の安全を守るためにも、必要な場面はたくさんあります。
我が家でも、生活の中で「そこから先は行かないでほしいな」という時があります。
たとえば、入ってはいけない場所に行こうとした時。
こっちに一緒に入ってきてほしくない時。
何かをくわえようとした時。
そんな時に、自然と「待て」と声をかけていました。
最初から完璧にできたわけではありません。
でも、何度も暮らしの中で声をかけているうちに、気がつけば「待て」と言うと止まってくれるようになっていました。
ご飯の前に教え込んだわけではないのに。
特別なトレーニングをしたわけでもないのに。
毎日の生活の中で、こちらの言葉や雰囲気をちゃんと感じ取って、少しずつ覚えてくれていたのかなと思います。
そう思うと、チワワって本当に賢いなと感じます。
「おいで」と言うと、ちゃんと来てくれることもあります。
もちろん、気分が乗らない時は聞こえないふりをすることもありますが、それもまたチワワらしくて可愛いところです。
小さな体で、こちらの声を聞いて、表情を見て、空気を読んでいる。
そんな姿を見るたびに、「この子なりに一生懸命考えているんだな」と思います。
チワワは小さいけれど、ただ可愛いだけではありません。
ちゃんと覚えるし、ちゃんと伝わるし、ちゃんと家族のことを見ています。
特別なしつけをたくさんしていなくても、毎日の暮らしの中で少しずつ通じ合っていく。
その積み重ねが、我が家らしい関係を作ってくれたのかもしれません。
今日も小さな体で、こちらをじっと見つめてくる我が家のチワワ。
その瞳を見るたびに、やっぱり思います。
この子は、思っている以上にいろんなことをわかっているんだな、と。

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